先日のNIKE SPEED RIVAL 6に続き、最近使い始めた練習シューズadidas Aero BOUNCE PRについて書いてみます。
左 Aero Bounce PR/ 右 SPEED RIVAL6
adidasといえば「BOOSTフォーム」が有名ですが、その陰に隠れて「BOUNCEフォーム」というラインも存在します。
個人的にはこのBOUNCEフォームのしっかりした感触が好みで「adidas Mana BOUNCE」というシューズを1年半ほど使ってました。こいつはクッション性が高かったのでジョグと帰宅ランに使用。デザインもよかったので普段履きとしても活躍してました。
左 Aero Bounce/右 Mana Bounce
で、去年の暮れに「BOUNCEフォームの軽量なシューズが発売されたよ」という情報をたけのこさんのブログで知ってからずっと気になっていて、 Mana BOUNCEの引退を機に先月ようやく手に入れました。
シューズショップで試着してから購入。値段は6000円ちょいでした。
ランニングシューズとしてはリーズナブルな価格です。
今回はこのシューズのレビューを書いてみます。
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adidas Aero BOUNCE PR
特徴
デザインがシンプルなのは自分好みです。
見ようによっては「チープ」とうつるかもしれません(笑)
このモデルはカラーバリエーションが豊富でしたが、自分が選択したのはブラック。
黒が好きなので。(と言いつつ黒いランシューは2足目)
そしてこの色は例のアディダスの「3本線」が生地と同系色なので目立たない。通勤ラン用にも使うことを考えていたので派手じゃないという点は好ましいです。
と思いきや、
ヒール部分にはデーンとでっかくアディダスのロゴがはいってます。目立つ~。
デーン!
このシューズで1番魅力を感じたのはその軽量さでした。手にもってみるとかなり軽いです。
アディダスのWEBショップでは202g(27cm)と書いてありましたが、実際に重さを計ると26.5cmで214g。
梅雨だから湿気を吸って重くなったのかな〜?(測ったのは5月だったりしますが汗)
アメリカの通販ショップRunning Warehouseでスペックをチェックしてみると、こちらは212g(7.5oz/size7 ※日本サイズ25cm)となっており、やはり本家HPの記載より重い。アメリカも梅雨入りしてるのかな(笑)
まぁ誤差の範囲内かな。軽量であることは間違いないです(笑)
アウトソールは、耐久性に優れているという「コンチネンタル製ラバー」。これは現行のジャパンブーストなどの上位シューズにも使用されてるやつですね。
ミッドソール(白い部分)はEVA素材です。Mana BOUNCEもこれでした。
シューズにはよく採用される軽量で柔軟性と弾力性に富んだ素材だそうです。その特性からお風呂マットやビーチサンダルにも使用されてるらしい。ほうほう。
ソール全体の厚さは18mm (踵部)、10mm (前足部)です。
前回も書きましたが、自分が持っている薄底レースシューズのナイキズームレーサー6ですら22mm/12mmはある。それと比べても薄い。激薄の域です。
とあるショップではこのシューズを「ファンラン用」というPOPと一緒に陳列してましたが初心者が履いたらケガしないかな?とちょっと心配になりました。
足を入れてみるとNIKE SPEED RIVAL 6に比べてタイトです。「adizero」シリーズと同じ足型を使用しているらしく、日本人の足にフィットするように作られているそうです。
アッパーにはメッシュ素材が使われているそうで自分の足にはピタッとフィット。うすぴた。この点はNIKE SPEED RIVAL 6より好きです。
この辺の情報は開発者のインタビューを参考にさせてもらいました。
使用感
実際に走ってみての第一印象は軽いので脚運びがスムーズ。
あとやっぱり薄い。
最初はケガしないかなぁとビビりながら使ってみたのですが、BOUNCE素材のなせる業なのか薄い割にはほどほどにクッション性も効いてます。たしかに薄いお風呂マットの上を素足で走っているような感覚かも(笑)
ソールの薄さに加えて脛と前足部の高さ(ドロップ)も8mmとやや低い。シューズ自体の味付けが薄めなので「自分の足で走っている」という感覚が強いです。
接地感覚がわりとシビアなので、足裏の母指球のあたりで着地し蹴りだすまでの感覚がしっかり伝わってきました。自分は履いたことはないので完全に想像となりますがこの感覚はナイキのベアフットモデルのフリー ランシリーズあたりに近いかもしれません。
自分の場合、学生時代は剣道部で裸足で駆けずり回っていたのでこの感じは嫌いではないです。だから薄底シューズが好きなのかもしれません。
反面、この薄いソールは着地をうまくやらないと脚へのダメージが大きいと思います。ヒールストライクの人や走りはじめたばかりの体重が重い人にはお勧めしにくいかも。
用途
実はこのシューズの性能には正直あまり期待してませんでした。安くてデザインも気に入ったのでMana BOUNCEの後釜として帰宅ラン + 普段履きで使えればいいや~と割り切って買ったつもりでした。
が、蓋を開けてみれば
スピード練習に大活躍しています。
ジョグだと「ただただ薄いな~」という印象でイマイチだったので試しにインターバル走に使用してみました。
スピードをキロ4~3分台中盤位まで上げてみると反発性能が効いてきてグイグイとスピードに乗れる感覚がありました。「これは」と思い、1か月程400mインターバルやインターミッテントで使ってみたところ毎回いい感じで走り切れてます。
インターミッテントやってみた。
といっても時間で区切る系の練習が苦手なので、単純に300m/800mで区切るエセミッテントですが。
それっぽくまとまったのでよし。 pic.twitter.com/8Y0O1Jba9Q— peta (@r2dpt) 2018年6月13日
コンチネンタル製ソールのグリップ力もかなり優秀だと感じました。自分はどちらかというとフォアフット~ミッドフット着地タイプですが、前足部で地面を掴んでグングン引っ張る感覚が気持ちいいです。
一方でロング走には向いてないかもしれません。このシューズで30km走を2回やりましたが、いずれもふくらはぎのダメージが大きく2日ほど痛みが残りました。
あと脚が左右に回転する動きに対してのサポート性能はあまりないようです。自分はオーバープロネーション気味で脚の小指側から接地する傾向があるせいか、このシューズでスピード練習をやった後に左の小指が痛くなることがありました。それ以来なるべく足裏全体で着地するように心がけているので走れないほどの痛みが出る程には至っていません。逆にいうと雑に走れないのできれいなフォームが身につくかも(笑)まぁオーバープロネーションやアンダープロネーションの傾向が強い人には向かないのかもしれません。
ということでこのシューズは短距離のポイント練習用シューズとして使うことにしました。
当面の練習用シューズは
ポイント練習、帰宅ラン→Aero Bounce PR
ジョグ、ロング走→ZOOM SPEED RIVAL 6
という体制でいこうとおもいます。
本当は耐久性も見たかったところですが、まだ100kmちょいしか走ってないのでわかりませんでした。
もう少し使い込んで気が向いたらまた書いてみたいと思います。
総括としては、安いからといって決して作りが悪いわけではないですし、設計もかなり考えて作られたシューズだと感じました。かといってソールは過保護すぎないタイプなので、このシューズでしっかり走りこみができればフルマラソンにも耐えられる上部な脚ができるのではと思いました。
自分のように「軽量」「薄底」「安い」シューズが好きな方にはおすすめです。
役に立つかわかりませんが最後にスピードライバル6のレビューにも書いた簡単なスペックの比較表を載せておきます。
ということで以上、レビューでした。
このシューズは面白いですね!
恥ずかしながら知りませんでした。
かつて、デザインだけでランシューを選んでいた時期があり、アディダスのシューズも履いたことがありますが、足に合わずに断念したことがあります。
シューズの特性を理解した上で選ぶならアディダスもありかな、と改めて思います。
良い記事をありがとうございます!
ナイキのズームフライを履きこなせる足を作ろうと迷走していますが(//∇//)
みどるさん
部活生用の安価シューズ、として売り出されてたので大人が履くランシューとしてはマイナーですよね。みどるさん知らなくても無理はないです。
自分は恥ずかしながらドケチなのでそういうシューズが気になるだけでホントはズームフライ欲しいっす(笑)
デザインで選んじゃうのってのはありますよね。やっぱ好きなシューズで走った方が気持ちいいですし。
話は変わりますが今季のレースシューズはみどるさんも履いてるターサージール6の黒を考えてます(真似してすみません)試着したら良かったので。
やっぱりロングには向いてませんよね。
自分だけがそう感じてるのかな?と不安に思ってました。
軽くて、でもしっかりしてていいシューズだと思ってますが、
フルでは履けないかなと感じてきてたとこでした。
たけのこさん
自分も残念ながらガチのレースに投入するのは厳しいかなと思いました。
足を相当鍛えてればいけるかもしれませんが・・・
軽量化された分、manaとは別物になってましたね(笑)
それでも値段のわりには良い買い物をしたと思いました。
いいシューズを教えていただきありがとうございました(^^)