前回からの続き。

よこはま月例マラソン20kmの部。

9km地点で激沈直前だった拙者は、ライバルN氏からの「はいファイト、まだ11kmもありますよー」という熱い声援に完全にやる気を削がれ、10kmの手前で歩き始めた。

もう今日はダメだ。もうやめるわ。

10kmコースを往復するよこ月20kmの部。10km地点はスタート地点でもある。半分も行かないうちに走れなくなったらここ10kmでDNFを決めるのが賢い。

そんなことを考えていると背後から怒号が聞こえてきた。

「petaさん、何歩いてんすか、まだ行けますよ」

この日キロ4のペーサーをお願いしていた、まなパパさんだった。

彼はnagisaさんを含むキロ4ランナーを引っぱっていた、彼らはブルーインパルスの編隊のように自分の前をカッコよく通り過ぎていったわけで。

それを見てたら「まだやめたらいかんと」なぜか闘志が湧いてきたわけで。

あわててまなパパさん率いる集団を追いかけた。

集団に追いつくと、不思議とまたやれる気がしてきた。

月例で皆と走るのは久しぶりで、アドレナリンが出てきたのか足も復活してきた。追い風区間に戻ったこともあった。

そんな感じで少しずつだが余裕も出てきた。

やっぱ月例はいいな。

そう思った。

で、声に出して言ってみた「やっぱ月例は楽しいわー」と。

この気持ち、誰かと共有したい。語りかけたい。

すぐ後ろを走っていたnagisaさんは呼吸が苦しそうで、この状況で「いやー楽しいですねぇ」と語りかけたら確実にウザイ奴と思われるだろう。

なので前を行くまなパパに語りかけた。ソーシャルディスタンスをキープしつつ。小声で。

「月例はやっぱり楽しいですねぇ」

まなパパはタイムキープに忙しかったようで「そうですね」とあんまり楽しくなさそうに答えてくれた。

そんな感じでしばらくは調子が良かったが、復活タイムは束の間で。

14km過ぎに急に足が売り切れ、ズルズル失速した。

まなパパとnagisaさんの背中がどんどん離れていく。nagisaさん、あんなに息が苦しそうだったのに、アンタなんでそんなに粘れるんだよ。強すぎるだろ・・・と思った。

自分は呼吸は余裕があったが、足が限界だった。そんで15kmの折り返しで、心が折れ、歩いた。ヘタレすぎる。

その後、たくさんや、あけきゃぷさんらに抜かれ、ラスト2kmあたりではのちぼうさんに声をかけられ、最後はいっしょにゴールまで走った。

足が売り切れてからの5kmはつらい。ヘトヘトだった。

キロ4で20kmとかまだ全然ムリだなぁと凹んだ。

月例後は恒例の？うっちーさん率いるダウンジョグ会に参加。

しかしこのダウンジョグ中に、左膝にひきつる感覚がでてきた。

去年さんざん悩まされてきた腸脛靭帯炎のサインだったので早々に離脱。

その後は、ラーメン屋へ。

ビールで喉を潤し、ギョーザをつまみ、ラーメンをすする。

沁みる（激沈して歩いても）

やっぱ、これだよな。月例は。

拙者は月例の雰囲気が好きですわ。

というか走り終えてからのビールが好きですわ。

また5月のよこ月でリベンジしたい。

ファッキンコロナで開催されるかは微妙だが。

もう歩かない。