9月になりました。道でひっくり返ってたセミちゃんにびっくりさせられる季節です。
昨晩は多摩川沿いジョグをしましたが涼しかったなぁ。今日もTシャツだと少し肌寒いくらいですね。
8月の月間走行距離は312kmでした。
2016年5月から走り始めて初の300km越えです。総走行距離も3,000kmを超えました。
今までずっと200km程度だった月間走行距離を急に増やしたのですが、特に故障もなく走り切れたので一安心です。ランニングフォームを少し調整したのが効いてるのかもしれません。
日々の走行記録は今月から「走行記録のまとめページ」に書いていくことにしました。
毎回マメに書き連ねていく必要はありますが、毎月のまとめ作業が不要になるので楽ちんです。(まぁ見返すのは自分以外いないと思いますが)
さて、今月の練習内容としては小出監督の本に書いてあるサブスリーメニューをひたすら消化していくだけでした。
ちなみに監督のメニュー通りにこなした場合、月間走行距離は350km以上に到達しそうでしたが、ポイント練習の合間の「ジョグ」を短めにしたり、ランオフにしたりで312km程度で済みました。あとポイント練習はハードルが高すぎてちゃんとこなせてませんでした。
「サブスリーを目指す」
そう思いたって今月から本格的な練習を開始しましたが、実際に挑戦してみると「まだまだサブスリーレベルにはほど遠い」と、文字通り身に染みて感じてます。
それでも今のところケガもせずピンピンしてますので、小出メニューは継続していきます。
夏が終わるといよいよマラソン本格シーズンに突入ですね。今月は350~400km程度は走る予定です。
8月は夏休みもあり時間があったのでラン関係の書籍を何冊か読みました。
その中から1冊ご紹介します。
『日本人は100メートル9秒台で走れるか』です。
今月は世界陸上がロンドンで行われていました。短距離ではサニブラウン選手が健闘してましたね。そんな折、仕事の休憩中に立ち寄った図書館でこの本を見つけて、興味が湧いたので借りてみました。
スポーツ・バイオメカニクスの研究者である著者が100m走を科学的に掘り下げる内容でした。ボルトなどジャマイカの選手やアメリカのトップ選手の走り方を引き合いに出しての解説もあり面白かったです。主題となっているのが100mという種目なので、直接マラソンに役に立つわけではありませんが「走る動作」についての本質的な部分とトレーニングと練習について書かれた箇所で参考になる箇所がありました。
まず、「速く走るため」のスプリント理論について簡潔にまとめられたこちら。
(中略)接地中は膝と足関節をほぼ固定して(屈折しないで)股関節の進展のみで身体を前方に移動する。(中略)
つまり、重要なのは股関節を中心としたスウィング動作だったのです。
この本を読んでいた時期にちょうど世界陸上でボルトやガトリンの100m走を同時に観ていたこともあり、このポイントは「なるほど、こういうことかー」と妙に納得しました。本の中ではスプリント理論ということで書かれてましたが10000mのM・ファラーの伸びやかなフォームを観ていて中長距離でも同様の事が当てはまるのではと思いました。
余談ですが、早速自分のフォームにも取り入れて練習してみましたがうまくいきませんでした。やってみて分かったのですが、この走り方は股関節周りの筋肉に加えて体幹の強さとか上半身も使うのです。で、ちゃんとトレーニングをしてないとすぐにバテちゃうんですね。今後は体幹トレーニングと筋トレも必要なのかなぁと感じました。
またトレーニングと練習の違いについて書かれた章で、ぐっと来たのがこの一説。
トレーニングと練習は本質的にまったく異なるものです。
トレーニングは筋力や持久力をつける「体力的」な訓練であり、練習とはうまくなる、できるようになるという「技術系」の訓練の事です。
要は筋トレなどの「トレーニング」はサボったらそのうち元に戻っちゃうけど、自転車に乗ったりボールを投げたりっていう「練習」によって覚えた記憶=技術は時間が経っても忘れることはないんだぜという。
アスリートは練習を続けていくうちに「あ、いまの動きだ!」突然ひらめくようにわかることが時があるらしいです。ただ再現ができないこともあるから何度も繰り返して自分のモノにしていくと。そうやって身体に染み込ませていく過程が「練習」だと。
マラソンでいえば「効率的なランニングフォーム」なんてのは長い練習の末に獲得していくものなのかもしれません。
練習は裏切らない、とはなるほどよく言ったもんだと思いました。
いままで「トレーニング」「練習」はごっちゃになっていましたが、今後走るときは「練習」だってことを意識し集中して励んでまいります。