レースから少し時間経ってしまったがご報告。
初フルマラソン、無事完走しました。
目標にしていた「サブ4」も達成。(3時間40分台)
意外にも想像していたほど苦しむことなく最後まで淡々と走りきれた。
現状の自分のレベルとしてはまずまずな結果が出せたと思う。
備忘録代わりに当日までの準備やレース内容、反省点などを書いてみたいと思う。
■レース準備
3日前からレース当日まではカーボローディングということでここぞとばかりにご飯や麺類をモリモリ食べた。
レース前日は肝臓様に英気を養ってもらうためビールを我慢。
晩飯は生姜焼きでタンパク質とビタミンB1を摂取。
もちろん白飯は大盛。野菜もサラダをたっぷり。
当日の朝。
STARTの3時間前に起床し、もち麦入りのおにぎり(大)を食べた。
南武線に揺られ、レースの1時間程前にスタート地点の多摩川の河川敷に到着した。
曇天模様の空の下。(この日は東京で11月に54年ぶりに初雪が降った日の前日だった)
向こうに受付のテントが見える。
300人規模の大会なので人は多くない。
受付してゼッケンをつけたり軽くストレッチをしつつ持参したバナナを1本食べる。
さらに30分前にアミノバイタルGOLDゼリータイプを注入。
トイレも済ませて準備完了。
わらわらとスタート地点に人が集まってくる。
あとは号砲を待つだけだ。
そしてレーススタート。
RUN KEEPERの計測ボタンを押す。
ドキドキする気持ちを抑えて走り始めた。
■スタートから中盤まで
ところで今回が人生初マラソンではあったものの「サブ4」(4時間以内でゴールすること)を狙っていた。
しかし初めての42.195km。経験もなければもちろん戦略もない。
なので小出監督の本を熟読して臨んだ。
この本にはサブ3,4の具体的な練習メニュー、そしてレース当日の走り方が書かれている。
監督が言う戦略は前半ペースを抑えて余力を残しておき30キロ過ぎからスピードアップする後半型、いわゆるネガティブスプリットの走り。
ちなみに小出監督はQちゃんがシドニーオリンピックで優勝を決めたとき、中盤の走りを見て金メダルを確信、その時点で祝杯をあげてヘベレケになり結局ゴールには立ち会えなかったという。(by Wikipedia)
酒飲みの鑑と言えるすばらしいエピソードだ。
本を読み終えて、酒飲みとしてそしてランナーの端くれとして勝手にこの人を心の師匠にすると決めた。
師匠、自分も「後半型」でいきます。
さてレースは無事にスタートしたものの、序盤は周りにどんどん抜かれていく。
ついていきたいがここは我慢。
師匠の言うことを守り「序盤はゆっくりペース」を意識し5:40/Km台をキープするようにした。
しかしこの日は風が強く寒かった。
気温はさほど低くなかったので、走ってれば暑くなるから大丈夫だろ、と軽い気持ちでラン用の短パンTシャツで挑んだのだが、これが結果的に裏目に出た。
普段よりゆっくり走っているのでスタート後しばらくたってもなかなか身体が暖まらず寒い。冬の寒風が身にしみる。
冷えのせいか、あろうことか序盤で尿意を催した。
そして10km過ぎでどうにも我慢ができなくなりコース脇のトイレに駆け込んだ。
結局これで40秒程のタイムロス。
トイレから出てコースに戻ると自分がそれまでいた集団ははるか先を走っている。
ナンテコッター…orz。
気を取り直して再スタート。
ネットの何かの記事で水分はたくさん取っておいた方がいいというの鵜呑みにし、朝からレーススタートまでVAAMウォーターのペットボトルを500ml程飲んでいた。どうやら水分の取りすぎだったようだ。
10km以降は少しペースを上げ5:30/Km台に。
20kmまではこのペースを維持した。
■中盤~ゴール
20km以降は5:20/Km台にペースを上げた。
今回、初めてのフルだったがエネルギー切れにはならないよう対策した。
20kmと30km地点で携帯していたアミノバイタル(赤いパッケージのエネルギージェル)でエネルギーを補給し、5kmごとに塩飴を舐めた。
というのも9月の末に初めて30km走をしたとき、20km過ぎで突然脚が動かなくなった苦い経験がある。
この時は愕然とした。
慣れない長距離練習だったのでスタミナ不足もそうだが、エネルギー切れの状態に陥っていたのではないかと思う。
夏の暑さが残る時期で水分はしっかりとっていたが、汗をかいて塩分不足に陥っていたかもしれない。
レース中の給食はバナナーやアンコ入りの饅頭?が出されていたと思うが、取らなかった。
ただ、二子橋の近くで私設エイドを出されている方がいてそこでチョコを2粒もらった。「がんばれー」と声援ももらえた。ありがたい。
どなたか存じ上げませんが寒い中お疲れ様でした。
ということでその後は無事ハンガーノックにもならず、脚が止まることもなかった。
しかし設営されている給水所で毎回スポーツドリンクをもらっていたところ、30km地点が近づくにつれまたアイツがやってきた。
そう、尿意である。
もともと冬は頻尿気味な体質なのだが、こんな時に・・・
トイレでのタイムロスはもうこりごりだ。
なんとか我慢できそうな気配だったが、ちょっとずつ漏らせば走りながら乾くかな、とかアホなことを考えていた。本気で。(もちろんやらなかったが)
とにかく以降は給水所でも水分を取らないことにした。
そんなこんなで、なんとか30km地点を過ぎ、残りはあと12kmちょい。
この時点でまだ脚にはかなり余裕があるように思えた。
「行けるかな?」と思いながらここから一気に5:00/km台までペースを上げた。
実は小出本では週5ペースで練習するスケジュールが組まれていた。
しかし実際やってみると忙しくて週4程度しか走れなかった。
だから日ごろのジョグでも強度を上げるために無理しない程度に後半を常にペースアップして走るようにしていた。(ナチュラルビルトアップというらしい)
普段20km走だったら後半は4分中~後半/km位で走れていたので、5:00/km台なら最後まで行けそうに思えた。
30kmを過ぎるとスピードダウンして歩いてる人も見かける。
なのでどんどん抜いていける。大変申し訳ないが気分がいい。
マリオがスターを取った時のBGMが頭の中で流れていた。(おしっこを我慢しつつ)
その勢いで5:00/km前後のペースをキープしつつ・・・ゴール。
結局30kmを過ぎてから誰にも抜かれることはなかったと思う。
最後の数キロは疲れもあったが爽快感の方が大きかった。
(尿意さえなければもっと気持ちがよかったはず)
さすがにゴール直後はしばらく立ち上がれず歩くのも辛かったが帰って風呂に浸かり入念にマッサージしたらかなり復活した。
そして風呂上りのビールが・・・五臓六腑にしみわたるうまさだった。
絶対またチャレンジしようと思った。
恐れていた次の日のダメージや筋肉痛も思ったほどではなかった。
仕事の打ち合わせで外出予定だったので心配だったが大きな痛みもなく普通に歩けた。
マッサージとゼリーでアミノ酸を大量に採っていたのがよかったかも。
■反省点と今後の目標
反省点としてはただ1つ。
水分を取りすぎない。
以上。
(おしっこの話ばかりですみませんでした)
そして反省点ではないが改善したい点。
RUNKEEPERの音声ガイドで1kmごとにペースを把握していたのだが、周りの迷惑にならないよう音声をかなり小さめにしていたので聞き取れないことがあった。
常時時間を把握するためにはGPSウォッチが必要かもしれない。
あれはただ高いからなぁ・・・。嫁さんをどう説得するか。
(あ、ボーナスシーズンですねえ)
そして今後の目標。
サブ4を達成できたので次はサブスリーと行きたいところ。
だが4分16秒/kmはまだ自分には遠い世界。今の練習量では無理だ。
とりあえず来年はサブ3.5を目指そうと思う。
ということで佐倉朝日健康マラソンにエントリーした。
佐倉といえば小出監督の出身地。
3.26、やるぞ。
最後に今回のマラソンで使ってよかったモノを紹介
渋谷のB&Dの店員がイチオシしていたポーチ。
少々高いが多少の荷物なら走っても揺れないので快適。
172cm、60kmの自分にはSサイズで丁度だった。
今回はゼリー2つ、塩飴、スマホ、カード、鍵を入れて走ったがストレスなく走れた。
レース前にGOLD1本、レース中にパーフェクト2本(赤)を補給した。
ダメージの軽減にもよかったかも。
今回使用したシューズ。
ネットでの評判はよさげだったが、ナイキにしては正直デザインがダサいなーと思っていた。
でもレースの1か月前に3,900円位で売ってたのを発見し購入。
これまで使ってシューズに比べて軽くてよい。今後も使う。