シャワーラン in 台湾

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先週の話ですが、会社にお休みをいただいて友人家族と2泊3日の台湾観光旅行に行ってきました。
ほんの少しですが街中も走ってみたので今回はその話を書こうと思います。

出発前日、荷造りの際に「チャンスがあったら走ろう」とリュックにこっそりランニングウェアを忍ばせ、街履きもできるトレイルランシューズを履いて日本を出発。

桃園国際空港に着陸。しかしあいにくの雨模様。
タイミング悪く台湾は梅雨入りしていました。

雨男/雨女は誰だ、という話をしながらバスに乗り台北のホテルに移動します。
ガイドさんは「雨でも降らないと暑くて大変だから逆によかったよ」みたいなことを言ってました。ほんとかよ。

1時間ほどで台北の市街地に着くと街は渋滞していました。
道が街宣車と大勢の人で埋まり、ハンドマイクで叫ぶ声が聞こえてききます。
何やら物々しい雰囲気です。

どうやら公務員や軍人さんによる年金改革を批判するデモが行われていたようです。
このデモにより交通が麻痺し、結局ホテルに到着するのが予定より1時間以上遅れました。
のっけから雨だしデモだし踏んだり蹴ったりです。
「この旅大丈夫だろうか」という不安がバス内の皆の頭をよぎります。

この日の夜、雨の中、傘をさして台北の街を少し散策し、小籠包を食べてホテルで少し呑んで終了。

翌日は「九份」という『千と千尋の神隠し』のモチーフになった有名な観光地を訪れる予定でしたが、雨が強く子連れでは厳しいという判断でキャンセル。
午前中は台北市内を軽く観光し午後は少し時間ができたので妻たちはエステに行くとのこと。
友人がホテルで息子を見ていてくれるというので、ここぞとばかりにお言葉に甘え走ることにしました。

◇◇◇

ウェアに着替えて台北駅の目の前に建つホテルを出てスタート。
小雨が降っていたが雨の佐倉マラソンを思えばどうってことないレベル。大丈夫いける。

ホテルから数百メートルにあった「二二八和平公園」に来ました。
実は以前から拝見していた台湾に住んでいたランナーさんのブログ記事でこの公園は走れることを事前にチェック済みでした。さっそく周回してみます。

東側に超高層ビルの「台北101」が見えました。
写真は取り忘れてしまいましたが、台湾の国会議事堂である「総統府」という立派な建物も見物できました。

1周ぐるりと走って約1kmのコース。自分以外に走っている人はいませんでした。

せっかくなので公園以外のルートも走ってみることにしました。
台北の西側には「淡水河」という大きい川が流れています。
いつも多摩川の土手を走っている身としては台湾の川沿いも走って見てみねばなりますまい。
ということでGoogle Mapをチェックしつつ西に向かいます。

レンタサイクル。天気がよければこれに乗ってあちこち回っみたかったですね。

西門駅付近。
「台湾の原宿」と呼ばれているほど若者が集まるエリアだそうですが雨のせいかそこまで人は多くない印象でした。

段々と雨脚が強くなってきましたが、台北の街路の歩道部分は「ひさし」がついたアーケードのようになっていて雨をよけられる場所が多かったです。台湾は元々雨が多い国なのでこのような街並みに発展したようです。

ただし歩道にはところどころに障害物のように留められたバイクや露店のようなお店が多くあるので走るのには厳しいです。(先般のブロガーさんの記事にもそう書いてありました)
道も車の運転が荒いので障害物を避けて道にはみ出る際はよく見ないと危険です。なお、ガイドさんによると台北の交通事情はまだましな方で、南にある高雄という街はさらに交通事情がタフのようです。
狭い歩道は人通りも少なくないので走るのは正直迷惑行為になるかもしれません。ランニングをするならおとなしく公園や運動場を使った方がよさそうです。なので途中からは散策がてら歩いていきました。
しばらく行くと川と街を仕切る大きな壁にたどりつきました。壁に入口があるのを見つけたので、そこをくぐると淡水河の川べりに出ました。

この時点で雨脚がさらに強くなり土砂降りになってきました。
こうなるともうシャワーランなんて生易しいものではなくスコールランです。周りには人っ子一人いません。
アホな日本人が全身ずぶ濡れになりながら川の写真を撮っている様は異様だったと思います。
もう少し走りたかったのですが、GPS兼カメラ代りに持っていた自分のスマホは防水でなく壊れたら洒落にならないのでこのあたりで引き返すことにしました。

帰り道は雨よけができるアーケード街を縫って、ホテルそばの台北駅に続く道沿いを散策しました。

歩いていると日本にもどこか似ているけど匂いや雰囲気が違うなと感じます。なんというか整備されすぎてなくて街に活気があるというか、大きな都市なのにまだまだ個人商店が多くひしめき合い頑張っています。
自分が小さく、まだ年号が昭和だった頃、父親の故郷である愛知の一宮のアーケードを歩いた記憶がありますがあの頃の雰囲気が近いかもしれません。

そんな事を思いつつふと目線を感じて横を見ると・・・怖いぞ。よく見るとずれているやつもいる。

食べ物屋さんが多いエリア。

趣がある桶屋さん。せいろも色々なサイズがありました。

最後は雨をよけて地下街に入りホテルまで戻りました。
わずか5km程のランでした。

Runkeeperの走行マップを見ると3km過ぎあたりからスマホのGPSがうまく捕捉できなくなったようで通ったルートが直線になっていておかしい。

ホテルに帰ってコンビニで買った「台灣啤酒」というご当地ビールをプシュっと。
このビールはライトな口当たりで飲みやすかったです。3日間こればっかり呑んでました。

この日の夜は地下鉄で「士林夜市」という夜市に繰り出し暴飲暴食しました。

結局ほとんど雨が降りっぱなしの台湾旅行で、観光もほとんどせず近場の店で呑んで食っての食い倒れツアーでした。
実はこの年になって初めて海外旅行でしたが、まったく知らない海外の街を一人であてもなく散策するのは楽しかったです。(台湾は比較的、安全だからできたのかもしれないけど)
親切な人が多かったですし台湾よいとこでした。また行きたいです。

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