潜入ルポ 峠走おじさんズ練習会(後編)

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武蔵五日市駅からえっちらおっちらと走り、檜原村役場の先にあるT字路で軽く休憩。

そしてさらに山奥へ。

しばらく北秋川を縫うように進んでいたようでいくつも橋を渡りました。その中でこの赤いアーチ橋が一番かっこよかったです。あとで調べたら笹久保橋というらしい。

このあたりでりる部長の蓋が外れ、先頭を行くいとーさんのペースが上がってきた。頑張ってついて行ったらだいぶ足を使ってしまいました。

スタートしてから約2時間弱で18.5㎞地点の藤原地区に到着。

いよいよメインディッシュの風張林道に入るとのこと。

とその前にしばし小休止。

以降は次のチェックポイント都民の森まで自動販売機とトイレがないとのことなので、スポドリ500mを購入、朝から出せてなかったオウンティも排出し準備完了です。

緊張の面持ちで再スタート。

(風張林道の経験済みの部長といとーさんは林道に入る前から顔が死んでました)

これより立ち向かう風張林道は平均斜度が11.7%のS級激坂です。初心者の我々が一気に走る切るのは厳しいかもってことで部長の提案で林道の全行程約7㎞を1.5km/1.5㎞/1㎞の三分割にし、間に小休止を入れつつ登ろうということになりました。インターバル走みたいな感じか。

順番にスタート。(空元気)

さあここからが本番!と温存していた力を投入します。ガンガンいくぜ!

と気合を入れて登り始めましたが、わずか500mで足が鉛のように重くなってきた。

傾斜がエグすぎてもはや走るというより坂に這いつくばってキロ8~9ペースでどうにか進んでいる感じ。

ふと顔上げると想像のはるか上の方に遠く遠く伸びていくガードレールが見えました。

※りるさんのブログから拝借


「おぃおぃマジか~」

心が折れて声にならない声が出た。そして思わず歩いてしまいました。

するとすぐ後ろから来たりるさんに「petaさん上を見たらだめです。希望を失います。下を見て走ってください」とアドバイスが。

なんじゃそりゃ、と思いつつりるさんについていきます。

ヘロヘロになりながらどうにか第一区間ゴール地点のきのこセンター到着。

いとーさんもナコラマさんもふらふら状態で到着。

ナコラマさん、ゾンビ状態だったのにカメラを向けると笑顔でサムズアップ。


もう限界だよーと言ってますがカメラを向けるとすかさずポーズジングだけはしっかりキメてきます。


ナコマラさん、限界限界って言ってるけど出し切ってないでしょ。

と突っ込みが入ってました。

小休止のあとすぐさま第2アタックスタート。

先ほどのりる部長のアドバイス通り今度は下を向いて走ってみました。これが功を奏したのかどうにかこうにか心は折れることなく進めました。

ただただうつむいて無心で足を動かし第二区間ゴール地点に到達。

そこには大パノラマの絶景が待っていました。


自分はこの2本目で足が終わりました。しばらくは絶景を見る余裕もなかった。

少しするとナコラマさんも上がってきました。それまでヨタヨタヘロヘロだったのにカメラを向けるとこれです。

やっぱり出し切ってねえ!

いとーさんはここから完全に歩きに切り替えていました。3か月間の故障復帰からまだ間もないのに先週のトレイルに引き続きこの激坂ってことでめっちゃきつそうです(笑)

自分も3本目のラスト1kmでは2度歩いてしまいました。

りるさんは最後まで一度も歩かずに登り切ったらしいです。さすがです。

激坂峠では下を見て走るというのは確かに効果的だと感じました。街中の公道でやったら危険だけど(笑)

風張林道を抜けると残りは8㎞程、あとは下るだけ。

そこから3㎞ほど行った最後のチェックポイント「都民の森」で水分補給と休憩をはさみました。ここ都民の森は登山客やサイクリストで大賑わいでした。

全員一旦座ったらなかなか動き出せず長い休憩になりました(笑)

都民の森からゴールの数馬の湯まで残り5㎞は一気に下るスプリント区間。山岳区間の優勝はりる部長に持っていかれましたが最後のこの区間の優勝は俺がもらうぜ!とキロ4分前半ペースで飛ばします。

すると林道ではゾンビになっていたイトーさんがなぜか復活してきて最後はぶち抜かれ、そのままゴール。最後のスプリント区間も獲れず・・・。

自分は急な下りで大腿四頭筋のブレーキがかかるのか一定ペースから上げられなくなるのですが、イトーさんは斜度がきついほど足が回っていて軽やかでした。あとで下りのコツを聞いたら「膝の力を抜くんだよー」といろいろとフォームを指南してくれました。イトーさんがふだん月間走行距離150kmでもサブ3レベルまで持っていけたのは走り方の上手さも一因なのかと感じました。

りる部長が峠走のラスト1キロで発症するという持病?のハンガーノックに陥ったようですが無事全員ゴール。

数馬の湯でひとっ風呂浴びたあとはお楽しみの飯です。

自分は途中のきのこセンターで気になっていた舞茸を使った舞茸丼をチョイス。


バターでソテーされた肉厚で風味豊かな舞茸がどっさりと乗り食べ応えマウンテンで、添えられた紅ショウガがさわやかピリッといいアクセントになっており、大変おいしゅうございました。特に大盛りオーダーはしてませんが松屋のごはん大盛りくらいの量がありました。

りるさんはとんかつ、ではなく山菜そばを大盛りで注文。

温泉施設でそれは出てこないだろっていうレベルの本格的なデカ盛そばがやってきて「二郎かよ・・・」って絶句してました。

絶句しつつもなぜか舞茸の天ぷら(こぶし大2つ)をおもむろに追加オーダーして見事激沈してました。

(スタッフがおいしくいただきました)

マラソンも大食いも人は実力を見誤ると激沈するんだなぁといい教訓になりました。

ということでコース計画からチェックポイントの紹介や走り方の指南まで、この日はりるさんのおかげで最高に楽しい一日となりました。ありがとうございました!

りるさんは峠走おじさんズ部長というよりもはや「坂ソムリエ」と呼んでもいいかもしれない。

風張林道が想像していたのより3倍キツかったっすがこれに懲りずまた参加したいです。

次回は明神峠・三国峠でしょうか?(笑)


今日の一曲

折坂悠太 – 坂道

コメント

  1. りる より:

    petaさん、今回はご参加いただき、また詳細な潜入ルポで峠おじさんズを世に広く知らしめていただき、まことにありがとうございました。
    この季節の風張林道はマジキツかったですが、petaさんさすが強かったです。はい、あのように峠で下を向いて走ると「ニノキン走法」の完成となります。
    めろさんがオレもキツいとこに連れてけと言っていたので次は明神・三国峠ですね(笑)。

    • peta より:

      りるさん
      いえいえ、世の中に影響力もない当ブログですが、峠おじさんズをイジりまくってしまいすみません。この日の取材したネタが豊富すぎて紙面におさまらないほど長くなりそうだったのでだいぶ削りました(笑)
      ニノキン走法をマスターするために次回は薪とBORN TO RUNあたりを教科書がわりに携行して臨みたいと思います。
      めろさんいたら面白いでしょうね~。またお願いします。

  2. イトー より:

    ペタシ、懲りずにまたきてねー!
    メロ氏いるとき来たらもっと懲りるだろけど、その次もまたきてねー!

    • peta より:

      イトーさん
      下り速かったっす!ぜひまたコツを指南してください!
      めろさんとも絡みたいっす!
      あ、チャリで峠クライムおじさんズも面白いかもですね。