潜入ルポ 峠走おじさんズ練習会(前編)

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あっちゅうまに7月です。
秋のマラソンシーズンに向けて、そろそろ足づくりとしてじっくりロング走も取り組んでいきたい時期です。

自分はマラソンの練習の中でもロング走とかLSDってのがめちゃくちゃ苦手で(だからマラソンの記録を更新できない)。さあ今日は3時間走るぞ!と気持ち十分で走り始めても2時間ちょいでなんとなくふわっとやめちゃう癖がある。特に単独だとすぐやめちゃう。気持ちがよわい。誰かロング走つきあってくれんかなー。

なんて考えてたらりるさんのブログで峠走おじさんズの練習会のお知らせが。


お山に行って峠道をひたすら走るという峠おじさんズの練習会。過去のレポブログを読んで「楽しそうだけど長いし坂だしキツそうだな」と思ってたんですよ。「これはやりたくないな」って(笑)

しかし冷静に考えれば山なら気温も低くて走りやすかろうし、屈強なラン仲間と一緒に走ればそうそうにやめられない。というかDNFしても山だし帰れないので最後まで自走するしかない。

弱い自分にとっては峠おじさんズ練は好条件。やるしかねえなと考えなおしコメント欄からりる部長に参加希望届を提出したのでした。

◇◇◇

そして7月2日(日)練習会当日の朝7時JR武蔵五日市駅に集合。

この日はいい天気でした(暑くなりそう)

りる部長がコースを事前に組み立ててくれました。

武蔵五日市駅~風張林道~数馬の湯温泉でゴール(帰りは温泉からバス)というツアープランです。

その予定でしたが「風張林道」はサイクリストにも恐れられてる有名な激坂らしく。風張林道含めて全行程34kmだと負荷が高すぎるかも。気温も高いし途中の檜原村役場までバスに乗る短縮プランに変更するのがよいかもという意見が峠おじさんズの中で出てたようです。しかしそういう背景を知らない新参者の自分は、

「いやーせっかくなんで今日は長めに走りたいすね」

という希望を伝えました。峠おじさんズの空気が一瞬凍ったような気がしましたが、この一言で当初の予定どおり34㎞を行軍することになりました。

そして風張林道のエグさを知らなかった無知な自分は、2時間後にこの一言を発したことを後悔することになります。

ちなみに風張林道に関しては峠走マスターの部長りるさんがまとめられた峠走コースリストに最もキツい坂のひとつとして挙げられてました(以前読んだ記憶はあるものの失礼ながら忘れてました)。読みなおすとわかりやすく簡潔に関東の峠データがまとまってるので峠ランナーとチャリダーは必読です。


ということでいざ出発。


この日の参加者は、右からりる部長、ナコラマさん、イトーさんの「峠おじさんズ レギュラーメンバー3人」に、自分が飛び入り参加させてもらった形です。

レギュラーメンバーお三方は前週に距離20.7km獲得標高1500mという鬼キツそうな「両神山麓トレイルラン」というトレイルの大会を完走されていて峠レベルを上げてきていました。ここ最近は平地でもまとめて30㎞走れてない自分は峠でついていけるのか不安でした。


五日市駅からメインディッシュの風張林道入口までは20km弱。

序盤はりるさんが先導役で集団のペースが上がらないように前で蓋をしつつキロ6カットくらいで進みました。先が長いのでゆっくりなのは安心ですが、りるさんが異常に慎重なのが気になります。風張林道ってのはそんなにヤバいのか?と逆に不安になってきました。

ゆっくりペースなので走りながら皆でいろいろとおしゃべり。

前から思ってたが、りるさん、イトーさん、ナコラマさん3人の会話はお笑い芸人トリオがどつき漫才をやっているみたいで聞いてて面白い。

「イトー氏、ランパン短すぎじゃない?」

「もしかしてそれグンゼ?(笑)」

「これが走りやすいんだよ、うるせえ!」

「それに比べて俺のランパンはオシャレでしょ。アディダスのいいやつ」

「だから何だよ。タラタラはしってんじゃねえよ!」

みたいな感じで全員露出度高めのおじさんたちが、お互いをけなし合いながら朝のさわやかな奥多摩路をのぼっていきます(笑)


序盤は見える山も夏真っ盛りってかんじで緑豊かで美しくで空も青くて平和でした。後半、地獄を見るとも知らずに。

なんか長くなってしまったので続きます。

今日の一曲
Ain’t no Mountain High Enough – Marvin Gaye & Tammi Terrell

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