守谷ハーフの振り返り 前編

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守谷ハーフマラソンの振り返りを。

1年以上前から狙っていた80分カットをようやく達成できた。

直近の練習内容がひどかったので、目標をクリアできたことに実はびっくりしている。

ドーピングでもしてたんじゃねーかっつう。

まぁドーピングはやってないけど、アレが効いたのかなぁと思い当たる点はいくつかある。

ということで大会当日を振り返りつつ、そのあたりのことを書き留めておく。

◇◇◇

前日は、会場から近い妻の実家に泊まらせてもらった。

晩メシは豚しゃぶ。肉も野菜も〆のうどんもしっかりと食べた。

睡眠時間は7時間。当日の朝は7時に起床し、朝メシに義母が握ってくれたオニギリ1個と豚汁を食って出発した。

9時に会場着。

この日の装備は、はてブロノースリーブTシャツにハーフタイツ、シューズはいつものBrooksのハイペリオン。

アップジョグをしてると、船橋のFさんを見つけたので、声をかけた。ピリピリした感じが伝わってきた。集中して気持ちを高めているとわかった。自分もそういうモードだったので話は短めに切り上げ「がんばろう」つってお互いのブロックにわかれた。

アップは短めに1km程で終えて、早めにBブロックの前方に並んだ。

スタートを待ちつつ「俺は80分切りをやる」「3’47”で走りぬく」と何度も念じた。

10時、号砲。

この日の気温は3度。寒い上に風も強かった。まともに風を受けるとまずい。自分よりゼッケン番号が少し若いランナーの集団を見つけ、後方にピタっとついた。

この集団のペースは3’43”-44″だった。自分にはやや速いペースだがキツくはない。思い切ってついていくことにした。

7kmあたりで最初の上り坂に差し掛かった。

守谷ハーフマラソンは細かいアップダウンが多い。初出場の去年はこの坂に心を折られた。

赤丸が坂。昨年のレポより

今回は何度もイメトレをして、坂の出現場所は攻略済みだ。苦手な上り坂では落ち着いてペースを緩める。集団には少し離されたが、すぐ追いついた。坂はどれも短いのだ。

10kmあたりで応援にきていた家族の姿を見つけた。妻と息子の声援に力をもらう。

この後、常磐線をくぐるトンネルに入った。トンネル内は風がなく超走りやすかった。

トンネル内で中間地点を通過した。通過タイムは38分40秒くらいだった。

ふだんなら弱点の心臓が悲鳴をあげて呼吸がヒューヒュー言い出すペースだが、この日はまだまだ余裕があった。足も軽くてスムーズに回転していた。

ビビるくらいに調子がよかった。

トンネルを出て小貝川にむかう高架を登ると、スライドゾーンに差し掛かった。先行する学生ランナーと次々にすれ違う。

その中に船橋のFさんの姿を見つけた。彼はこの日、72分台を目指していた。

若くて超速いランナーたちの中で、黒づくめ&ヒゲ面&長身のおじさんが孤軍奮闘していた。あのおじさんと自分は同い年なんだぜと、意味不明な誇らしい気持ちがわいてきた。

前にも書いたことがあるが、同い年であれだけ走れる人がいるってのはすごく自信になる。松坂世代はまだまだ元気だ。壇蜜もV6岡田くんもピースの又吉も第一線を走り続けている。朝青龍はだいぶ前に土俵を離れたがビジネスの世界でがんばっている。

Fさんに向かって拳を上げると、向こうも気づいて反応してくれた。Fさんも調子がよさそうだ。よしおれもやるぞと思った。

高架を降り折り返し。残り約8km。まだ息は上がっていない。「だいじょうぶ、いける」と自分に言い聞かせた。

気が付くと自分のいた集団もバラけて2、3人になり、ペースも落ちかけていた。思い切ってここからは単独走でいくことにした。

再びトンネルを抜け16km通過。ついに呼吸が苦しくなりヒューヒュー言い出した。このヒューヒューが始まると体は急に動かなくなる。まずい。そしてつらい。

少しペースを緩めた方がいいかもな。このぶんならキロ数秒なら落としても80分カットはいけるだろうし。

などと弱気なことを考えていたら、妻と息子の姿がふたたび見えてきた。声援に手を上げて応え、一気に通り過ぎる。

直後にすぐ近くから「パパ、がんばれ!!」という声が聞こえた。横を見ると息子がダッシュで追いかけてきていた。

よくわからん感情がこみ上げてきた。弱気になってどうする。ここからが勝負どころだろ。残り5kmだ。ぶっこむぞ。

そして全然疲れてないぞ。と自分に言い聞かせた。

実はこの数日前にはてブロのSSさんよしらんさんと自分の3人で代々木公園を走った。そのとき話題にあがった「よしらん式マインドセット」を思い出したのだ。おふたりは今年になってハーフマラソンでそれぞれ78分、72分という素晴らしいタイムを出している。そのレースでふたりは「おれは疲れていないぞ」と自己暗示をかけることで限界を突破し、キツイ局面を乗り切ったという。それが「よしらん式マインドセット」である。(詳しくはよしらんさんのブログをお読みください)

ふうーと大きく深呼吸をして、そのよしらん式マインドセットを実践した。これで楽になるはずだったが、やっぱりつらいものはつらかった。息がヒューヒューいってたので、マインドセットではなくシステマ的な感じになっていたかもしれない。修行が足りない。

それでもどうにかペースは維持できていた。

19km手前のゆるい下り坂、2回目のスライドゾーン。Fさんが見えてきたので拳を上げた。彼もつらそうだ。そりゃそうだ。あっちは3’25″ペースで走ってるんだ。おれもぜんぶ絞り出すぞ。

坂をくだって折り返して、長い坂を上りきると、ラストの直線道路に入った。

遠くにゴールゲートが見えた。

その200m手前にFさんが立っていた。自分をむかえるために、ゴール後に折り返しコースに戻ってきたんだとわかった。

まじか。最後まで振り絞るしかない。

Fさんは沿道を併走しながら「petaさん、いけるよ!19分、23、24、25…」とタイムを叫んでいた。

Fさん、去年のはてブロ駅伝でもこうやって併走してたよな。相変わらず熱い男だな!

去年のはてブロ駅伝のようす

無我夢中で、ゴールゲートに飛び込む。

Fさんが駆け寄ってきて「おめでとう」と声をかけてくれた。

彼もみごと目標の72分台を達成したようだ。

レベルは全然違うけど、お互いにやったなーと肩を叩き合った。

グロスタイム 1:19’37”
ネットタイム 1:19’30”


もうちょっと書きたいけど長くなったので続く。

コメント

  1. ちみのすけ より:

    あついね!
    petaさんと、ライバルな事誇りに思う。
    はやく横に並んで走れるようになりたい。
    はやくpetaさんと競い合いたい。

    そんな事、ブログ読みながら思ったよ!

    まっててね。

    • peta より:

      ちみさん
      Fさんの走力と熱量は変わらず健在でしたわ。
      そのFさんもちみのすけさん大丈夫かな、つって心配してましたよ。

      ケガ治ったらまたバチバチやろう。
      おれももうちょいがんばってちみさんとまた肩並べられる位までレベル上げとくから。
      まってますぜ。

  2. 動き出しましたな。山が。
    1年以上寝かせていたものが噴き出して来ますな。
    このタイミングで最高の出来だったんじゃないでしょうか!!!
    来年はこんなレベルで話をしてたいぜ!

    • peta より:

      やまっさん
      とりあえず酒やめてみたのは効いたと思います。
      一時的なもんじゃないと信じたいっす
      まっさんも東京で貯めた力を爆発させましょうぜ!
      そんで祝杯だ!

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