勝田全国マラソンを振り返る<前編>からの続きです。2部作で終わらせる予定でしたが長くなりそうなので中編として切ります。(初の三部作・・・)
20km通過タイムは自分の時計では1:24’25″。ここまではほぼ予定通りでした。
ザバスピットインゼリーを半分だけ飲む。
この後、コースは緩い下り坂に差し掛かった。ここでまた身体に任せるままペースを上げてしまったようで、気付くと20、21kmのラップは4’03″、4’07”。いかんいかん、暴走気味だ。頭を冷やせ、と自分に言い聞かせる。
つづいて上り坂。少し前から4’10″位のペースで走っているランナーとつかず離れずで走っていたが、このランナー、坂に強いようで上りでもあまりペースを落とさない。下手についていくと脚にダメージを食らいそうなのでペースダウンし見送ることに。
ペースを落として少し行くと今度は長身のランナーさんに追い抜かれざま「petaさん?」と声をかけられる。
アメブロランナーの走リーマンサンだ!
走リーマンサンも去年の夏、自分とほぼ同時期に小出監督本のサブスリーメニューをスタートさせた小出門下生。初めましてだったが、何度かお互いのブログにコメントのやりとりしていたので初めてな気がしない。お会いできてうれしかったです。
そして25km、常磐線を超える鉄道橋のアップダウン。
一緒に勝田を走ったえいさんのレポートにもあったがこの坂がキツかった。
傾斜を見た瞬間「ヤバイな」と思い、ここでは無理せずペースを落としたがこの直後、脚がズーンと重くなったのが分かりました。あとから考えればこの坂が疲労した脚にとどめの一撃を与えたんだと思います。
その後2kmはなんとか 4’11” を刻んで進んだが、27kmでまたゆるいアップダウンに差し掛かった。
大した傾斜ではなかったが、ペースが保てなくなり28kmで4’35″。
こんなところで止まったらダメだ。11月の群馬マラソンとほとんど同じ展開だ。なんにも成長してないじゃないか。
そう思って必死にもがいたが脚がもう思うように動かない。
21~30kmまで
4’07” – 4’15” – 4’08” – 4’08” – 4’12”
4’19” – 4’11” – 4’11” – 4’35” – 4’39”
30kmの通過タイムは手元の時計で2:07’14″だった。年明けに参加したちみ練@新横浜公園の30km走のタイムより2分も遅い。これにはガックリ。
その後もペースはズルズルと落ち続け、後続のランナーには抜かれまくった。
曲がり角が多い住宅地のコースを抜けると今度はキツめの坂が3連続で続いた。脚がパンパンになりさらに動かなくなる。
坂をやり過ごしてペースを上げようとするがとたんにまた脚と心臓がキツくなる。5分台前半キープするのもつらい。
こうなると普段は頼もしいナイキズームスピードレーサーの薄底ソールが恨めしい。一歩一歩の地面の衝撃が脚にくる。薄さは痛さだ。
上り坂では歩いた。むしろ何度か止まった。
頭もぼんやりしていた。
「サブスリーはもう無理」
だいぶ前から分かっていたが、この坂で何度もそう思った。
DNFしているランナーを見かけた。うらやましい、と思った。
もう自分もDNFしようかと。
完全に気持ちが暗黒面に堕ちてた。
みんなまだちゃんと走ってるかな。えいさん、ちみさん一緒にサブスリーできずホントすまん。俺はダメだったわ。
そしてゴールしたあとにDNFを告げる自分を想像した。
・・・いや、それだけは絶対ダメだ。
動けるのだから。最後までいこう。
そう思って35kmあたりでMag-onを飲んだ。
しばらくいくとコースは最後の大通りへ出た。
エイドや応援してくれる方々の声援が一段と大きくなる。ありがたい。
応援やMag-onのカフェインが効いたのか、頭も脚も少し復活してきた感じがあった。
残り約5kmだ、頑張ろう。
少しずつまたペースを上げる。
しかし寒い。
空は曇ってきたし風も吹いてきた。
スタート前の穏やかな天気と自信はいずこへ。
さらにラスト3kmあたりからは雪がちらつき始めた。
踏んだり蹴ったりでこれには少し笑った。
31~40kmまで
4’42” – 5’18” – 5’29” – 5’37” – 5’09”
5’32” – 5’39” – 5’03” – 4’54” – 4’49”
最後はGPSウォッチを確認する余裕もなかったが4分台後半だったようだ。
雪はだいぶ強くなってきていたが、なんとか会場までたどり着きゲートをくぐる。
そしてゴール。
4’42” – 4’52” – 1’36”
結果は3時間12分29秒
(ネットタイム3時間10分34秒)
勝田の風にはなれませんでした。
続きます。
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