水郷潮来トライアスロンをふりかえる【後編】

前回からの続き。初トライアスロンの記録です。

川から上がって、100m走ってトランジションエリアへ移動。

バイクパートに切り替えるためのトランジション(T1)だ。

このトランジションの目標タイムは3分以内。

いそいでウェットスーツを脱ぎ、ウェア、ゼッケンベルト、靴下、バイクシューズ、ヘルメットを装着し、自転車を出す。

これはスムーズに行ったんじゃね?と手ごたえを感じたが、実際はバイクの乗り出しまで4分近くかかっていた。おっそ。スイムに引き続きここでも遅れてしまった。

◇◇◇

気を取り直しペダルを漕ぎだす。

バイクは10kmの周回コースを4周する。

コース全体図(公式サイトより)

 

ロードバイクの練習はことしの春くらいから始めた。1か月に2~3回と頻度も低く、パイセンのまーくんに峠を引いてもらい50~100km走った程度。その練習もレジャーみたいな感じでそこまで一所懸命はやってこなかった。

そんなヤワメウスメスクナメのバイクは無理せず無難につないで最後のランパートのための余力を残す。具体的な計画としては最低時速は30kmで巡行し、余裕があったら上げる。そんな感じ。

この日は風が強かった。向かい風の区間では力を抜いて30kmを維持したが追い風区間は上げた。

スイムパートで脱線しまくって力を出しきれなかったぶん余力を残せてたのかもしれない。序盤は平均30~34kmを維持できて順調そのものだった。

しかし2周目の周回に入るときに道を見失い、誤ってフィニッシュに向かうコースに入ってしまい脱線した。今日は脱線ばかりだ。だっふんだ。クソー。

すぐに気づいて慌ててコースに戻ったがこの失敗で20~30秒ほどロスしてしまった。痛恨のミス。

そんな失敗はありつつも、その後は落ち着いて進み、バイクのタイムは手元の時計で1時間12分ちょいだった。

スイムとT1の負債をだいぶ取り返したものの、バイクフィニッシュ直前に手元のタイムを見るとスタートから1時間50分近く経過していた。

2時間30分切りを達成するには、次のトランジション(T2)とランパートあわせて40分を切ってゴールしなければならない事実に気づいてアワアワした。

◇◇◇

アワアワしながらトランジションエリアに入り、バイクとヘルメットをラックに戻してシューズを履き替える。

シューズの履き替えはアルファフライにキャタピランを通していたのでかなり時間を短縮できた。それでも結局このトランジション(T2)に2分半かかってしまった。

残り時間を計算するとラン10kmは37分くらいで走り切らねばならない。泳いで漕いでからそんなに走れるのか?

◇◇◇

考えてもしょうがない。キロ3’50″ペースでぶっこむことにした。

脚は重かったがアルファフライのおかげでどうにか進んでいた。

しかし4kmあたりで右脚の大腿四頭筋のあたりに異変が発生した。ぴくぴくと痙攣し、いまにも攣りそうなかんじだ。

まさかなと焦りつつも、そのまま進んでいたら5kmで手前で本格的に攣ってしまった。

脚が思うように動かなくなってしまったので、土手に腰掛け「治れー」と念を送りつつしばらく揉んだりたたいたりした。するとどうにか歩けそうなレベルに復活。またそろそろと様子を見ながらまた進みだす。

大腿四頭筋なんて今まで一回も攣ったことがない箇所だ。後から考えればバイクの疲労がたまっていたかもしれない。あるいは慣れないアルファフライで走ったのが要因か。水分不足もあったのかも。いずれにせよ経験不足だ。まったく予測できなかった。

ちなみにあとでGPSウォッチの確認したら、ランパートに入った直後から心拍数が180を越え200近くまで上昇していたらしい。全然気づかなかった。これでよく走れていたと思う。

その後、給水をもらい500mほどヨボヨボと走っていたら、攣りも治ってきたので様子を見ながらまたペースを上げることにした。

いまさら頑張っても目標タイムには届かないが、あとで後悔する走りはしたくない。

最後はキロ4ペースまで戻してゴールした。

GPSがとまっていたようで攣って止まっていた時間ははいってない

結局いちばん自信があったランパートで大崩れし、目標タイムだった2時間30分切りには3分届かなかった。

この結果に対して悔しい気持ちはある。

しかし終わってみれば、前からやってみたかったトライアスロンを完走したことに対しての嬉しさと晴れやかな気持ちのほうが大きかった。

マラソンでこんな結果だったら「キィーーー悔じいぃぃぃ!また明日から練習だ!!!」となっていたはずだが、マラソンほどシリアスに練習もしてこなかったからこの結果だよなーという感じで納得している。まぁそのうちリベンジはするけど。

◇◇◇

それから、

この大会は出場関係者以外は会場に入れない「完全無観客」で開催されていたが、チャリとランパートでは地元の方がパラパラと沿道に出てきて応援してくれた。これがうれしくてありがたくて。

ああ、マラソン大会もこんな感じだったよなーと。走りながら参加してよかったなーとしみじみ感じた。

そんな感じのトライアスロン初挑戦でございました。

10月からはまたマラソンに本腰を入れてやっていきます。

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