佐倉マラソンを振り返る

スポンサーリンク

先週末は佐倉マラソンに参加しました。


かつて自分は小出監督の名著『30キロ過ぎで一番速く走るマラソン サブ4・サブ3を達成する練習法』を愛用書にし練習を積んでいた。2018年つくばでサブスリーを達成できたのは小出監督のおかげである。

その小出監督ゆかりの地、佐倉で「2時間50分」の壁を打ち破るんだぜ。

と竿を奮い立たせてのぞんだのでした。


意気込みとは裏腹に当日はあいにくの朝模様。小雨そぼ降る小出義雄記念陸上競技場は肌寒かった。

そんで一緒に佐倉にエントリーしてたライバルちみのすけさんも家庭の事情で出場キャンセル。

1人でテンション低めに会場入り。

着替えて移動してたら仮装姿のさんたろさんに遭遇しご挨拶。つくばと勝田でもご一緒したし今シーズンはさんたろさんとよく会うな(笑)


気温は10度超えそうだったのでウェアはいつものランシャツ一枚と短パン。

カッパを着てスタートブロックで並んでたらでおいやんさんを発見。近況を話しながら号砲を待った。

全国47都道府県マラソン走破にチャレンジ中のおいやんさん。今シーズンは佐倉で22戦目だそうで。ふつうに話してましたが狂気を感じますね。すごいですね。


9:30、強まる雨の中スタート。

目標タイムである2時間50分を目指し、キロ4分ペースでスタート。

実は前日ぜんぜん寝付けず寝不足気味だったが、スタートから調子はよくリラックスして走れていた。キロ4ペースも余裕がありジョグペースのように感じる。

3km過ぎ、後ろから来たおいやんさんがすっと前に出てくれた。同じペースで引いてくれるようだ。連戦で疲れているのにありがたい。

10km通過は00:40:01。その直後に見通しのよい曲がり角でずっと前を走っているよしランさんの姿を発見。いつもの前傾姿勢で元気にぶっこんでいてテンションがあがった。

15km、小高い丘を登る坂道。ここは足を削らないようペースを落としてやりすごす。この辺りで50Tを着たオークさんと遭遇。ご挨拶ししばらく並走。いちどおいやんさんには離されたが18kmで再び追いつく。

20km通過は1:19:59、順調。気分転換でゼリーを補給。

雨が徐々に強くなってきて水たまりも増えてきた。でもそんなの関係ねーと自分自身を奮い立たせながら進む。おいやんさんが作るペースは安定していた。順調だ。

そういえばおいやんさんは給水所では毎回「ありがとー!ありがとー!」とスタッフさんにでかい声をかけながらコップを取っていた。22戦毎回こうやって走ってきたんだろうな。おいやん素敵やん。

30km通過は1:59:54、足は重くなってきたけどまだまだ大丈夫。
ぜったいに行ける。そう思っていた。

雲行きが変わったのは、33km過ぎだった。

印旛沼土手のコースから農道に入る鋭いカーブ。ここを越えた瞬間、左のふくらはぎがビンっと攣りだした。カーブが微妙な斜面になっていて変な角度で踏みこんでしまった。

始めは軽かった攣り方が徐々にひどくなる。痛みに耐える。が、ペースが遅れ出す。

普段マラソンで走行中に足が攣るなんてほぼないのに。佐倉は細かいカーブが多く、加えて水たまりをよけるので気付かずに脚に疲労がたまっていたのか。雨に降られた冷えもあったかもしれない。

あきらめるな、この日のためにやってきたんだ。まだ走れる。自分自身に言い聞かせる。

だいぶ離れてしまったおいやんさんが一度心配そうに振り向いた。「大丈夫っす。そのまま行ってください。追いかけます」と心の中で伝える。

35km、痛みに耐えられず一度ストップしふくらはぎを少し揉んでまた走りだす。しかしキロ4はもう無理だった。

ずっと一緒に練習を積んできたちみのすけさんやまっさん、今シーズン一緒にサブ50を目指したミキティさんの顔が浮かんだ。

応援してくれていたのにすまん。俺またダメだったわ。

それでも完走だけはしよう。激しくなる雨に打たれつつふくらはぎの痛みと耐えながらどうにか残り7kmを走り切った。

タイムは2時間57分。


無理やりサブスリーにはねじ込めたが、今回はサブ50できる。という謎の自信があったのでめちゃくちゃ悔しかった。悔しいというか「なんで?」という感じで茫然とした。(実力がないだけなんだが)

ゴール後、チップを外して貰いとぼとぼ歩いてたらとくとくさん発見。

とくとくさんも激沈したらしい。ふたりでゴール後のエイドでお菓子をもらいたべた。疲れた体に甘いものは美味しいですねえと話した。ホントにうまかった。

荷物を拾って更衣室のテントに入るとよしランさん発見。結果を聞くと2時間37分の快走で全体20位の年代別3位だった模様。ブラボー!佐倉の厳しいコンディションでも強い人は強い。(でも頑張りすぎたのか帰りの電車でお腹を壊して途中下車してました)


帰り道、腹が減ってたので日暮里で途中下車し、中華屋でひとり反省会。

またダメだったなーとため息をつきながらラーメンをすすった。

ダメだったがシーズン最後まで大きな故障もせず春のマラソンを走り終えられた事はよかった。それだけは気を付けてやってきたから。

少し休んでまた練習再開しよう。

がんばんべ。

コメント

  1. やるやる詐まさん より:

    来シーズンに向けてまたシコシコやってイキましょう。

  2. ひでち より:

    佐倉参加されてたのですね。
    悪天候の中お疲れ様でした^^

    • peta より:

      ひでちさん
      ありがとうございます。
      佐倉は5年前にも参加しましたがその時も雨でした。。。ついてない(笑)

  3. ミキティ より:

    petaさん、あらためてバッドコンディションの中、ナイスラン&お疲れ様でした。途中まで調子が良かったのに残念でしたね。
    私もサブ50に向けたキツい練習、勝田でのレース中など、辛い時はpetaさんやラン仲間の顔が頭に浮かび、その度に自分をビンビンに奮い立たせました。
    “一緒にサブエガやろうぜ”の合言葉がなければ、自分ひとりでは達成できませんでした。まずは、ひと休みして、しっかり充電して下さいね!
    何より怪我なくシーズンを終えることができたのは、たくさん積み上げられた証。また一緒に走りったり合戦しましょう。

    • peta より:

      ありがとうございます。
      走り終えた時は悔しかったですが佐倉後の疲労とダメージが今シーズンで一番大きくて出し切った上での結果だったなと。なので今はもう後悔はないです。
      苦しさやケガの怖さを共有しながら同じ目標を目指してミキティさんと練習をつんできたから、勝田でのミキティさんのサブ50達成はすげえうれしかったですよ。
      自分ももういっちょ頑張ります。来シーズンは背中追っかけさせてください。