真夏の20km走と裸おじさん

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駅伝を来週に控え、昨日土曜日は灼熱の気候に少しでも慣れておこうと20km走をしてみることにしました。
このところ常にクーラーが効いた環境で生活しているので暑さ耐性も落ちてそうだし。

あえて日差しが強くなる朝10:00過ぎにスタート。
気温は30度。
手にはVAAMウォーター500cc。
ウェアはノースリーブで。
首には濡らした手ぬぐいを巻き、
日差よけにメッシュキャップをかぶりました。
いざという時用に小銭をポケットに。
ペースは気にせず、とにかく走り切ることを目標にします。

外に出た瞬間、尋常ではない熱気に全身を包まれ、これはさすがにまずそうだ、と感じます。
無理そうだったらすぐに中止した方がいいなと思いながら走り出しました。

コースはいつもの多摩川沿い。
下流の方に行って折り返して帰ってくるコースです。
この灼熱地獄の中でも河川敷を走るランナーは少なくなく、普段走っている夜の時間帯よりも多い印象です。

そして上半身「裸」になって走っているおじさんランナーも結構見かけます。
まぁ街中ではなく河川敷なのでギリギリオーケーでしょうか。

毎年、天気のいい夏場の昼は裸おじさんランナーの割合がぐっと多くなります。
多摩川の夏の風物詩と言っても良いかもしれない。
自転車の息子と土手を走る時には「今日も裸のおじさんがいるね、ふふふ」と笑ったりします。

昨日も気温が高かったので、誇張ではなく、すれ違うおじさんランナーの4人に1人位は上半身が裸でした。
「やっぱ脱ぐと多少は涼しいんだろうな」
そんなことを思いながらノロノロと走っていました。

風も吹いていたので、はじめの5kmはまずまず順調。
ただ、体温を上げないように、走行中に水分補給をマメにしていると、わずか5kmほどで携帯していたVAAMウォーターがなくなりました。
河川敷の草野球グランドの近くにはいくつか水道があるので、そこで顔を洗って手拭いを濡らし、空のペットボトルに水を補給し再び走り始めます。

1時間ほど走って10kmの折り返し地点に着く頃には大滝汗詠一。
まだペースは5:30位をキープできていますが、だいぶ体温が上がってきた気がしたのでペットボトルの水を頭からかぶる。

また走りはじめましたが、時間は11:00を周り、太陽の日差しが強くなってきました。

暑い。

暑いぞ。

着ていたのが黒いノースリーブのウェアなので太陽の光をより吸収している気がします。

その時ふと遠くを走る一人の裸おじさんの背中が目に入りました。

(いいなぁ)

そう思った自分の気持ちに気づきました。

(俺も、脱いでみようか)

なるべく考えないようにはしていたのですが、そんな想いが頭をよぎります。

(いやいや、息子に笑われる。第一、知り合いに会ったら恥ずかしいぞ)

・・・しかし、暑すぎる。

ええい、ままよ!

ちょうど行き交う人が少ないポイントだったこともあり、思い切って上半身のウェアを脱いでみました。
ここにもう一人、裸おじさんが誕生した瞬間です。

次に息子といる時に裸おじさんを見かけても、もう一緒に笑うことはできません。
パパも裸おじさんの仲間なんだよ。

そうして新生裸おじさんは新たな一歩を踏み出しました。

ところが、走り出すと意外に涼しくありません。

なんじゃこりゃ。思ってたんと違ーう。
むしろ裸の方が暑いような?

真夏の太陽の日差しが直に背中に照りつけ刺さり、体力を奪われて行くような気すらします。
なんだか頭もぼーっとしてきました。

裸で2kmほど走ったところで水道を見つけたので、たまらず止まって頭から水をかぶりました。
手拭いとウェアも濡らして熱くなった体を拭きます。
おお、冷たくて気持ちがいい。
濡らしたウェアを軽くしぼりそのまま着てみることにしました。
上半身の体温が一気に下がった気がします。
こっちの方が全然いいじゃん。

やってみて感じたのは裸は暑さ対策にはならないということ。
でも、おじさんよ、なぜ脱ぐのだ。

また走り出しつつ、暑さでやられた頭で考えました。

・・・もしかすると裸おじさんは日焼けをしたくて走ってるんじゃないか。
だとすると合点がいきます。
おじさんたちは涼しくなるためではなく、小麦色のボディを手に入れるため脱ぐのだ。
そういう仮説に辿りつきました。

そんなバカなことを考えていたら、ウェアはあっという間に乾いていきました。
恐るべし夏の日差し。

しばらく走るとまたボーッとしてきて熱中症になるような気がしたので、16kmあたりで止まり、歩くことにしました。

しばらく行くとコンビニがあったので冷たい飲み物を買うことにします。

最近お気に入りのこいつを。

めちゃくちゃうめー。
月並みだが生き返るわー。

しばらく歩いたら体温も下がって復活したので最後の3kmは走り切ってなんとか20km走終了です。(歩いたけど)
走行時間は1:53:37。
家に着いたら正午を回っていました。

ペースはこんな感じでした。
(水道での補給時とコンビニは計測を止めてます)

心拍も一瞬、100%近くまで上がっていたようです。
本当に止めておいてよかった。

なんとか無事に帰ってこれましたが、来週の駅伝もこんなに暑かったら大変だなぁと。
メンバーのみなさんのブログを読んでいると首に巻く冷却グッズがおすすめなのようなので自分も準備しておこうと思います。

 

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